カテキヨースタッフより！

2022年11月9日

シリーズ"中３・高１から知っておきたい大學入試！"⑰（KATEKYO学院青森古川校）

HPをリニューアルいたしましたが、
新しいHPにも引き継いでおきたい、
是非皆さんに読んでいただきたい、
ということで過去の記事を再掲載することに致しました。
シリーズ
"中３・高１から知っておきたい大學入試！"
2022年の4/7（木）からの連載記事だった為、時期がずれていますが、
来年の春の予習ということでお読みください。


新高１年生と、来年高校生になる中３生の皆さんに、
是非今から知っておいてもらいたい"大学入試"について、
シリーズ連載中のKATEKYO学院青森古川校です。

第１７回目のテーマは、

"活動報告書を見てみよう！"

活動報告書は、学校推薦・総合型選抜で提出を求められる出願書類です。また、一部の一般入試でも活用されています。みなさんが高校時代に何をしてきたかを大学に伝えるのがこの書類の役割です。部活動や特別活動など学内でやってきたこと、取得した資格や受賞・表彰などの実績、その他学外を含む個人的な取り組みなど、調査書で伝わる学業成績以外の全ての活動が記載の対象となります。


"活動のジャンルに制限なし、しっかり語れるものを選ぶ"

活動報告書がどんな書類で、何を書くことになるのか、ある大学の実際の活動報告書を参考に見ていきます。ある大学では、３枚の活動報告書を用意し、１枚以上を提出することになっています。形式は大学によって異なり、A４用紙１枚に文章を書くフリースペースがあるだけ、というケースも少なくありません。いずれにしても記載する内容に大きな違いはないとお考え下さい。活動報告書に書くのは、高校生活の中で自分が取り組んできたことです。多くの受験生が書くのは、次のような活動です。

■部活動・委員会活動・生徒会活動
■ボランティア活動
■自主的な研究や探求・趣味・特技
■資格取得
■海外留学
■学外での協働的活動

このような学内・学外を問わず、さまざまな活動が記入の対象となります。ジャンルを問わずポイントとなるのは、自分自身の興味や意欲で取り組み、「時間をかけたこと」「継続性」「深堀りしたこと」などの要素を持つ活動です。特別な実績などにつながっていなくても、そのテーマで３０分会話ができ、５分間の内容のあるプレゼンができる程のものであれば大丈夫です。なお、書くべきことが沢山ある場合は、全部書くこともできますが、簡素な様式の場合は、自信のあることや大学での学びに関わりの深い活動に絞ることになります。


"活動内容を志望動機に関連付ける"

次の４つの内容で構成します。事前に大学の「アドミッションポリシー」を読んでおきましょう。

①活動内容の説明
具体的に分かりやすく。活動の中で受賞・表彰・競技実績などを得ていればそれも記載。
②その活動を行った動機
自分の意志で行った活動であることが大切。
③活動を通して得たもの
④大学の学びへの関連付け

活動報告書は①が中心となるため、ここを丁寧にまとめることが大切です。また、量的にも一番大きな役割となります。②～④も必須です。ただしセットになる「志望理由書」と内容的に重複するので、ここは簡潔にまとめます。②の活動の動機は、「主体性評価」の資料となることを考えると自発的であることが望ましいのですが、偶然や人に言われての活動であれば、事実を書き、③以降で説得力のある内容となるよう工夫します。③、④は一連の流れになります。活動の結果を得たものがアドミッションポリシーに合致し、大学で学びたいことにつながるようにします。書類を作成するうえで忘れてはならないのは、これが面接の資料として使われるということです。事実を書くこと、自分が語れる内容を書くことが最も重要です。


"e-ポートフォリオを活用しよう！"

e-ポートフォリオとは、３年間の高校生活の中で取り組んだ活動を自分の手でクラウド上に記録していくシステムです。導入する高校は増加中で、今後は電子調査書に組み込まれ、大学入試でも活用が広がっていくとみられています。記録対象とされているのは、探究活動、部活動、生徒会・委員会活動、学校行事、留学・海外経験、表彰・顕彰、資格・検定、学外活動の８種。つまり、活動報告書に記載する内容そのものです。学校推薦・総合型選抜を考えている人は、e-ポートフォリオを活用することによって、自らの活動実績に意識的になり、色々な事に積極的にチャレンジして実績を積み上げていく行動につなげていくことができるでしょう。もちろん活動報告書を書くときには大いに役立ってくれます。この強力な武器を眠らせておく手はありません。


次回、"志望理由書を見てみよう！"についてお伝えいたします。



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