2024年10月1日
皆さんこんにちは、青森県家庭教師協会・KATEKYO青森 青森事務局の大坂です。
今日は中学数学でも扱う正多面体について、正多面体が何種類あるのかを高校数学の範囲で証明してみたいと思います。
【正多面体】とは
全ての面が同じ大きさの正n角形で出来ている立体図形の事
【正多面体は何種類ある?】
正多面体の定義からそれぞれの面を構成するのは正n角形です。
ここで、正多面体の1つの頂点に注目してみます。
正n角形の1つの内角は(n-2)/n × 180°ですが、
1つの頂点に面がm枚集まると考えるとき,これの和は360°未満でないと立体が作れないので
(n-2)/n × 180° × m < 360°
⇒(n-2) × 180° × m < 360° × n
⇒(n-2) × m < 2n
⇒nm ー 2m ー 2n < 0
⇒(n-2)×(m-2) < 4 (注)
n、mは整数なので、これを満たすn、mの組み合わせは
(n、m)=(3,3),(4,3),(3,4),(5,3),(3,5)
の5種類となる
(注)ここで使った証明では高校で習う整数問題の知識を使っています。
図形の問題、整数の問題、別物と考えて授業を受けている生徒は多いと思いますが、
分野を越えて解答に使う事は数学ではよくあることなので覚えておくといいでしょう。
ちなみに(n,m)=(3,3)は
正三角形、1つの頂点に集まる面が3つ ⇒ 正四面体
(n,m)=(4,3)は
正方形、1つの頂点に集まる面が3つ ⇒ 立方体
(n,m)=(3,4)は
正三角形、1つの頂点に集まる面が4つ ⇒ 正八面体
(n,m)=(5,3)は
正五角形、1つの頂点に集まる面が3つ ⇒ 正十二面体
(n,m)=(3,5)は
正三角形、1つの頂点に集まる面が5つ ⇒ 正二十面体
です。
また、中学生の皆さんには
【公式】正n角形の1つの内角は(n-2)/n × 180°
は覚えておきましょう。
正三角形の1つの内角は 60°
正四角形(正方形)の内角は 90°
正五角形の内角は 108°
正六角形の内角は 120°
はこの公式から導き出せますよ!
中学校の範囲では他にも面の数、辺の数、頂点の数などが聞かれることがありますが、
それはまた別の機会に致します。
書いた人:青森事務局 大坂
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