2022年12月19日
共通テストまで1か月を切りました。
受験生の皆さんは、追い込みで忙しい時期を過ごしているのではないでしょうか。
そのような状況だと、あと1問が欲しい。
そのように思っている方も多いはずです。
そこで、今回は近年の頻出問題である「和歌」に関してお話します。
極論、和歌を読み解くポイント(問われること)は以下の3つとなります。
①「誰が」 ②「どのような技法(修辞法)で」 ③「どのような心情を」詠んでいるのか。
つまり、「主語」、「修辞法」、「心情」です。
この内、「主語」や「心情」は本文中からも読み取ることができます。
したがって、「修辞法」の説明に間違いがないかを判断できること。
これが正答率の向上に繋がると言えます。
それでは、修辞法の中でもどれから身につければ良いのか。
優先順位的には、「枕詞>掛詞>序詞>縁語>それ以外」となります。
先ず、「枕詞」。
これは特定の語句に繋がる5語の定型句です。
したがって、頻出の物は覚えてしまうと良いでしょう。
その意味で、優先順位は高くなります。
次に「掛詞」。
これは1つの語に2つ以上の意味を与える技法です。
この「2つ以上の意味」とは、「風景(自然)描写」と「人物(心情)描写」を指します。
つまり、ポイントである「心情」を読み取る一助となるのです。
その点から2番目に位置します。
なお、その探し方は簡単。
「風景」、あるいは「人物」。何れかのみで訳すと、意味をとれないところ。
そこに「掛詞」はあります。
次いで「序詞」と「縁語」。
これは前述の2つと比べ、判断が難しいものです。
よって、これを含む選択肢があれば、保留して他の選択肢へ目を向けましょう。
そして、他の選択肢が明らかな間違いであれば、改めて考えてみてください。
そのような意味で、優先順位は低くなります。
以上、簡単ではありますが、和歌を読み解く視点について紹介してみました。
和歌の設問は後半に位置し、配点は比較的高い傾向にあります。
あと1問、あと6点以上が欲しい。
そのように思っている方は、是非学んでみてください。
by T