2023年1月11日
共通テストまで一週間を切りました。
受験生の皆さんは、最後の追い込みに忙しい日々を過ごしていることでしょう。
そこで今回は、あと一押しが欲しいという方向けに漢文の攻略をしていきたいと思います。
先ず、漢文の設問は大きく3つに分けられます。
(1)漢字(読み・意味)
(2)文法(句形・構造・和訳)
(3)内容(把握・理解)
それでは、以下で個別に見ていきましょう。
(1)漢字
ここは基本、覚えるしかない分野ではあります。
但し、頻出の漢字はあります。
そして、効率の良い覚え方もあります。
それでは、頻出漢字はどのように覚えればよいのでしょうか。
それは「意味のあるセット」、つまり「二字熟語」の形で覚える事です。
たとえば、「具」。これには「具象」という二字熟語が存在します。
(よく見られるのは「具象化」ですが)
これは「形をはっきりとさせる」ことを意味します。
そして、「形をはっきりさせる」ためには、「その詳細」を知らなけらばなりません。
そこで「詳細」を意味する「つぶさニ」という読みに繋がるのです。
無意味なものを覚えることは辛いものです。
このように意味のある形で覚えることをおすすめします。
(2)文法
英語が得意な方の中には、漢文も得意という方もいるかもしれません。
何故なら、漢文の基本構造は英文の文型に近いところがあるからです。
漢文の基本構造は「主語+動詞+目的語」。
これは英語の「SVO」と重なります。
つまり、ここを覚えていれば、白文に訓点を施すタイプの問題を考えるヒントとなるのです。
(動詞の下は名詞。よって、必ず下から返ってくるといった推測が成り立ちます)
また、漢文はリズミカルなところがあります。
(置き字には元々、声調を整える為に置かれるものがあります)
そのリズムもあってか、漢文は「対句」、あるいは「対句的表現」をよく用います。
これは何を意味するのでしょうか。
それは、対になる部分が判れば、それを訓点に応用できるということです。
実際、対になるのは主に「類似」や「反対」になっている語句です。
漢文を読み解く際は、是非これらの語句を探してみてください。
(3)内容
例年であれば、漢文は「評論タイプ」であることが多い分野です。
そして、その構成は先ず「過去、あるいは現状への批判」。
次に「批判の論理」。
最後に「持論、ないしこれからすべきこと、あるべき姿勢」。
このように展開されることが多いのです。
(逆にいえば、そのように文章を書けることが求められたとも言えますね)
本文で何が書いているのかわからない。設問で求められている答えはどこにある。
そのような悩みを抱えている方は、思い切って最終段落から読んでみましょう。
筆者の主張から逆算していくことで見えるものもあります。
是非、お試しください。
以上、簡単ではありますが、漢文攻略のヒントについて触れてきました。
国語の中で漢文は、最も満点を狙いやすい分野と言われています。
ここで他をカバーする。
そのような気概で本番に臨んでほしいと思います。
by T