KATEKYOグループ since1980 KATEKYO学院 青森KATEKYOグループ since1980 KATEKYO学院 青森

  • 0120-00-11110120-00-1111
  • メール

完全1対1の個別指導塾 黒石駅前校 完全1対1の個別指導塾 黒石駅前校

カテキヨースタッフより!

2023年2月12日

意外と身近な社会・理科

社会や理科って役に立つのか。
学校を卒業すれば使わない。
そのように考えている人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は学校の勉強が意外と身近なものであり、面白い。
そのように思ってもらえる話をしていきたいと思います。

たとえば、コーヒー。
受験生にとっては勉強の友であり、あるいは毎朝の習慣としている人もいるでしょう。
そんなコーヒーは豆の種類や産地、水や温度、挽き方などによって味わいを変えます。

1. 種類と産地
そもそも、コーヒー豆はコーヒーノキの種子でアカネ科に属します。
これは被子植物、双子葉類、合弁花類ということになります。
このコーヒーノキの内、広く流通しているのが「アラビカ種」と「ロブスタ種」になります。
前者はエチオピア原産、後者はビクトリア湖から西アフリカ原産と言われています。
いずれにせよ、アフリカがその原産地ということになります。
このことから、熱帯での栽培に適していることがわかります。
このコーヒー栽培に適した地域を、俗にコーヒーベルトと呼びます。

2. 水
近年はミネラルウォーターの種類も増え、スーパーやコンビニで目にする機会も増えました。
そのミネラルウォーターの成分表を見てみましょう。
そこには「硬水」、「軟水」の表記があるはずです。
これは「硬度」の違いであり、ミネラル(カルシウムやマグネシウム)の含有量によって決まります。
ただ、日本の水道水やミネラルウォーターはその殆んどが「軟水」であり、「硬水」との違いを感じることはあまりないかもしれません。
もし「硬水」に興味があれば、ヨーロッパ原産のものを飲んでみましょう。
味の違いを感じられるはずです。

それでは、これらの違いは何故生じるのでしょうか。
それは日本とヨーロッパ、その地形や地質の違いにあります。
日本は花こう岩が多く、山から海までの傾斜もきつく起伏も激しいものです。
その結果、ミネラルがあまり浸透せずに比較的早く海まで流れてゆきます。
一方、ヨーロッパは石灰岩が多く、傾斜も緩やかです。
その結果、石灰岩を通してミネラルが浸透しながら、ゆっくりと流れてゆくことになります。

話をコーヒーに戻しましょう。
「硬水」と「軟水」、どちらがコーヒーに適しているのでしょうか。
これは「好み」という他ありません。
一般に「硬水」は苦みが際立ち、「軟水」は口当たりがまろやかになると言われています。
この違いを生むのがミネラルの含有率なのです。
是非、色々な水を試して自分の「好み」を見つけてください。

3. 温度
コーヒーは、お湯の温度によっても味わいを変えます。
一般的に温度が低ければ「酸味」、高ければ「苦み」が際立つと言われています。
ここで言う低い・高いは「80~85℃」・「90~95℃」を指します。
つまり、コーヒーを淹れるのなら「80~95℃」のが理想的ということになります。
コーヒーにこだわる人は、専用の温度計を使ったりして自分の好みを探っているわけですね。

4. 挽き方・淹れ方
コーヒー豆は、その挽き方によって「細挽き・中挽き・粗挽き」などと区分されます。
要は粒の大きさの違いですね。
この大きさがコーヒー成分の移動速度に関係し、味に変化を生むという訳です。
一般に粒の大きさが小さいほど、良くも悪くも味が強く出ると言われています。

以上、駆け足ではありますが、各種条件がコーヒーの味にもたらす影響について触れてきました。
その中に、中学校の学習で習うものがあったことにお気づきでしょうか。
また、今回は触れませんでしたが、高校で学習する気候条件や化学反応式などもコーヒーに影響をもたらします。
このように、学校で学ぶことは意外と我々の身近に存在する。
そんなことを考えながら勉強するのも、面白いのではないでしょうか。

by T

▶︎お知らせ一覧へ