2023年5月21日
こんにちは。KATEKYO学院弘前・黒石校です。
5月も後半を迎え、日々暑くなってきています。
普段から確りと水分補給をし、熱中症には気をつけて欲しいところです。
さて、話は変わりますが、馬といえば何色を想像するでしょうか。
青森県民にもなじみ深い尻屋崎の寒立馬を想像する人も多いことでしょう。
ちなみに、サラブレッドは栗毛(くりげ)や青毛(あおげ)、鹿毛(かげ)、芦毛(あしげ)、白毛(しろげ)等の8種類に分類されています。
それでは、これら毛色の中でも現れやすいのは何色なのでしょうか。
つまり、中学生理科における「顕性・潜性」のお話です。
ここでは解りやすく考えるため、栗毛、青毛、鹿毛に限定して考えてみましょう。
先ず、黒色を発現する遺伝子(顕性)をA、発現しないもの(潜性)をaとします。
このとき、Aを持つ馬は青毛、鹿毛となります。
次に、黒い色素の分布を限定する遺伝子(顕性)をB、しないもの(潜性)をbとします。
このとき、Bを持つ馬は黒い部分が限定されて鹿毛となります。
一方、bを持つ馬は全身が黒くなって青毛となります。
顕性の法則によると、子どもはこれらの遺伝子を両親から一つずつ受け継ぐので、以下のように考えられます。
親:AABB(鹿毛) × aabb(栗毛)
↓
子:AaBb(鹿毛)
つまり、栗毛(aaを持つ馬)は鹿毛や青毛(AA、Aaを持つ馬)に対して潜性であり、現れやすい色は「鹿毛」だと言えるでしょう。
このような知識や知恵を意識的にせよ無意識的にせよ、人類は動植物の品種改良に利用してきた訳ですね。
以上、今回は馬を例に理科について考えてみました。
馬以外でも、身近なことへ置き換えると理解しやすいはずです。
是非、自分に合ったものを考えてみましょう。
by T